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国際物流事業者要覧(2017年版)

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「ONE Columba」竣工(ONE)

ONE COLUMBA

 

 オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)はこのほど、1万4000TEU型コンテナ船「ONE Columba」が竣工したと発表した。ジャパンマリンユナイテッド呉事業所で建造していた1万4000TEU型船シリーズの12番船に当たり、今年に入って4隻目の1万4000TEU型船竣工となる。同船は今後、ザ・アライアンスの欧州航路「FE5」に投入され、今月末にタイのレムチャバンに寄港予定。タイにとっては初の1万4000TEU型船寄港となる。

 

 「ONE Columba」は14万5647総トン、全長約364メートル、幅50.6メートル、深さ29.5メートル。ONEは今後、同型の残り3隻で順次デリバリーを受ける予定だ。「FE5」の寄港地、ローテーションは、レムチャバン―カイメップ―シンガポール―コロンボ―ロッテルダム―ハンブルク―アントワープ―サザンプトン―ジェッダ―コロンボ―シンガポール―レムチャバン。(2018年11月20日付け 日刊カーゴより)

 

【関連記事】
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ONEカラーのコンテナ船

 

 同船は、もともとNYKがJMUに発注していたもので、14,000TEU型15隻のうちの12隻目となります。参考までに、これまでの船名を列記すると、以下のとおりになります。

 

1番船(2016. 2.22) 「NYK BLUE JAY」
2番船(2016. 5.23) 「NYK IBIS」
3番船(2016. 9. 2) 「NYK EAGLE」
4番船(2016.11.30) 「NYK CRANE」
5番船(2017. 3.31) 「NYK HAWK」
6番船(2017. 6.26) 「NYK FALCON」
7番船(2017. 9.22) 「NYK SWAN」
8番船(2017.12.22) 「NYK OWL」
9番船(2018.3.28) 「NYK WREN」
10番船(2018.6.10) 「ONE STOKE」
11番船(2018.9.7) 「ONE AQUILA」
12番船(2018.11.16)「ONE COLUMBA」→今回竣工

 

 こうして見てみると、概ね3か月に1隻竣工しているようなので、次の13番船は2019年3月頃になるのでしょうか?

 

11番船 「ONE AQUILA」現在位置(marine trafficより)

 

 

 ONEと言えば、ご存じのとおり、2019年3月期上期(4月〜9月)の決算で大幅な赤字を計上しています。事業開始直後のシステムの混乱などがその主因と言われていますが、何とか復活してほしいものです。

 

 オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)の2019年3月期上期(4〜9月)決算は3億1100万ドルの赤字となった。前回発表では3800万ドルの赤字予想だったが、積み高の減少や燃料油価格高騰に対応した追加のコスト削減が未達となったことで、大幅な下方修正となった。この結果、通期業績予想も6億ドルの赤字となり、前回発表から大幅な下方修正となった。ただ、統合に伴うシナジー効果自体は着実に現出しており、19年度の収支回復に向け今後構造改革に取り組む。来年度以降の事業数値目標については、今後検証を踏まえて見直しを行う予定だ。

 

 ONEは前回の業績発表で第1四半期(4〜6月)に1億2000万ドルの赤字を計上したものの、通期ではなお1億1000万ドルの黒字目標を掲げていた。しかし、乗り出し時のサービス混乱のため、積み高や消席率が想定通りに回復していない。混乱自体はすでに収束しているものの、積み高の誤算からわずか3カ月間で大幅な下方修正を強いられることとなった。

 

 通期業績見通しにおける7億ドル超の下方修正の内訳は、積み高減で4億ドル、コンテナ回送費用の増加で1億7000万ドル。また、コスト削減の一部未達により8000万ドル、その他要因で6000万ドルのマイナスとなった。(2018年11月1日付け 日刊カーゴより)

 

 明るい話題を一つ。ONEの名前を冠した新造船はもとより、8,000TEU型の既存船も増えて来ています。もちろん、四日市港への直接寄港はありませんが、名古屋港へ入港するONEカラーのコンテナ船を時々見ることが出来ます。今後も、続々と増えてくることを期待したいと思います。

 

【新造船】
「ONE STORK」(14,000TEU)→元NYK発注船
「ONE AQUILA」(14,000TEU)→元NYK発注船
「ONE MINATO)(13,900TEU)→元KLINE発注船

 

【既存船】
「ONE COMMITMENT」(8,560TEU)→元「MOL COMMITMENT」
「ONE COMPETENCE」(8,100TEU)→元「MOL COMPETENCE」
「ONE CONTINUITY」(8,110TEU)→元「MOL CONTINUITY」
「ONE COSMOS」(8,110TEU)→元「MOL COSMOS」
「ONE ARCADIA」(9,592TEU)→元「NYK ARCADIA」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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COSCOとPIL船舶リース協定調印

中国船社であるCOSCO SHIPPING LINESが、先日のOOCLの買収に続き、その次の一手を着々と考えているようです。シンガポール船社PIL(パシフィック・インターナショナル・ラインズ)との関係を強化するとの記事がありました。コスコ・シッピング・ラインズは5日、シンガポール船社PILとコンテ...

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コンテナが足りない?

CONTAINER  今年(2017年)4月から、新造コンテナの一大生産地中国で、コンテナに使用する塗料の規制が変更になり、油性ペイントの使用が禁止されました。これにより、これまで油性ペイントを使用していた中国の大半の工場では、水溶性ペイントに切り替えるため、2〜3か月間の製造停止を強いられていました。 昨年来の韓進海...

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OOCL 2万TEU型 3番船竣工

OOCL JAPAN  OOCLは1日、2万1413TEU型コンテナ船「OOCL Japan」の命名式を韓国のサムスン重工業で開催した。新造船はサムスン重工で連続建造する超大型コンテナ船6隻シリーズの第3番船で、現在就航しているコンテナ船としては世界最大となる。「OOCL Japan」は、OOCLが所属するオーシャン・ア...

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2万TEU型コンテナ船建造計画なし(Hapag-Lloyd)

Hapag-Lloyd 各船社から2万TEU型コンテナ船の建造計画の発表が相次ぐ中、Hapag-Lloydのロルフ・ハベン・ヤンセンCEOは、「当面、新たな新造船発注を行う考えはない」との方針を明らかにしました。5月24日付でHapag-Lloydは中東船社UASCと統合しており、まずは事業統合の効果を最大化することに注力...

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日中貿易は減速か。【環境規制の強化】

SITC  中国国務院は先月、中国に原材料として輸入されている古紙や廃プラスチックなどのリサイクル品について、環境に有害なものの輸入を来年から規制する方針を明らかにした。また2019年末までに、中国国内のリサイクル率をさらに高め、中国国内で代替可能なものについて輸入調達からの切り替えを段階的に行っていく。中国...

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過熱する超大型コンテナ船市場(MSC、CMA-CGM)

MSC  MSC(スイス)が世界最大型となる22,000TEU型コンテナ船の新造計画を打ち出し、韓国の三星重工業に6隻、大宇造船海洋に5隻の計11隻を発注する見通しと伝えられる。硫黄酸化物(SOx)規制が強化され、2020年から一般海域で使用する船舶燃料油の硫黄含有量が現行の3.5%から0.5%へ引き下げら...

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OOCL 2万TEU型 2番船竣工

OOCL OOCLは22日、サムスン重工業で建造している2万1413TEU型コンテナ船の2番船「OOCL Germany」の引き渡しを受けたと発表した。シリーズ第1船の「OOCL Hong Kong」と同じく、オーシャン・アライアンスのアジア―北欧州サービス「LL1」に投入される。 「OOCL Germany...

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22,000TEU型発注か?(CMA-CGM)

CMA CGM 近いうちに、どこかの船社が発表すると思っていましたが、次はCMA-CGMです。最近、MOLの20,150TEU型の3隻目の引き渡しが済んだニュースもあり、OOCLやEVERGREEN、MAERSK、COSCOなど主要船社が20,000TEU型のコンテナ船を建造していく中で、CMA-CGMは継続して検...

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コスコ・シッピング(COSCO)、OOCLを買収

OOCL 先日、ついに発表がありました。コスコ・シッピング・ホールディングスは9日、香港のOOCLを買収すると発表した。上海港を運営する上海国際港務(SIPG)と共同での買収で、買収価格は492億3100万香港ドル(約7200億円)となり、CMA-CGMによるNOLの買収価格3000億円をはるかに上回る巨額買...

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20,000TEU型2番船竣工(Maersk)

MAERSK CONTAINER (写真は1番船の「MADRID MAERSK」)Maersk Line(デンマーク)はこのほど、韓国の大宇造船海洋(DSME)に発注したEEE Mark2型11隻シリーズの2番船"Munich Maersk"(20,568 TEU)の引き渡しを受けた。 EEE Mark2型は、2013年6月〜201...

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20,000TEU型進水(COSCO Shipping Lines)

COSCO CONTAINER 20,000TEU型コンテナ船が16日、上海外高橋造船で進水した(写真)。中遠海運集運(COSCO Shipping Lines)が2015年に発注した20,000TEU型11隻のうち上海外高橋造船で建造中の3隻の第1船で、中国で開発、建造された最大型コンテナ船。 上海外高橋造船と中国船舶工業集団(...

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現実的な対応か?(欧州航路対応)

tranship singapore 日本の港湾政策を統括する国土交通省で国際コンテナ戦略港湾政策推進委員会が開催されました。日本全体の話として、基幹航路の日本飛ばしが顕著になってきてから、基幹航路の母船を?ぎ止めるための政策が中心で、トランシップを前提に考える政策は、母船の直接寄港と相反する政策だったので、真剣に議論をされていませんで...

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韓国船社SM商船(SM LINES)

SM LINE 韓進海運の経営破たんを受けて、不定期船社コリアラインなどを傘下に置くコングロマリット、SM(サムラ・ミダス)グループが設立した船社です。主に韓進海運の元社員が移籍した会社で、現時点での運航規模は小さいですが、既に日韓航路、東南アジア航路をはじめ北米航路にも自社配船を開始しており、今後、大きく伸びてく...

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世界最大と書けない悲しさ(MOL)

MOL 20000TEU 以前、紹介した20,000TEU型の超大型コンテナ船に関する記事を見つけました。何が悲しいかと言うと、4月上旬の時点では、この記事の1番船である「MOL TRIUMPH」が20,150TEU型として竣工し、意気揚々と欧州に向けて処女航海に出発しました。この時点では、間違いなく世界で最大の積載量を誇る...

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邦船3船社の統合会社

ONE NYK MOL KLINE  先日、邦船3社の定航部門を統合する新会社の社名が発表されました。 日の丸連合体ということで、当初は、社名のどこかに「Japan」が含まれるのではないか、また、各社に歴史があるので、各社名が消えるのをそれぞれ譲らず、全社名が入るのではないかと(例えば、商船三井川崎郵船など)、周りではこの社名の話題で...

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20,000TEU型コンテナ船の竣工状況

20000TEU ULCS 平成29年4月19日付けの日刊カーゴに気になる記事が掲載されていましたので紹介します。概要は、今年から20,000TEUを超える超大型コンテナ船が続々と竣工するという記事で、先日、MOLの「MOL TRIUMPH」(20,150TEU)が竣工し話題となりましたが、すでにMaerskの「MADRID ...

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