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国際物流事業者要覧(2017年版)

価格:3,024円
(2017/12/14 06:03時点)
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【2017年】アジア〜欧州トレード概要【速報版】

北米 アジア コンテナ貨物取扱量 TEU

 

 【2017年】アジア〜北米トレード概要【速報版】の記事はこちら

 

 2017年のアジア〜欧州間のコンテナ貨物取扱量も発表されました。往航は、17年の累計で1581.8万TEUと前期比4.1%増で過去最高を記録しました。また、復航についても、784.4万TEUで前期比5.1%増となり過去最高を記録するなど、年間を通じて堅調な荷動きで推移しています。

 

 往航について、積地のシェアで見ると、シェアが7割以上の中国が4.4%増となったほか、韓国(7.3%増)、ベトナム(7.5%増)、タイ(1.7%増)など堅調に推移する一方、日本については5.7%減となっており、4年連続の前年割れとなっています。揚地で見てみるとイギリスが217.4万TEU(1.0%増)と首位、ドイツは185.8万TEUの0.5%減で4年連続で減少しました。

 

 復航についても、中国向けの貨物(5.9%増)とともに、ベトナムが18.8%増と大きな伸び率になるなど、香港の12.9%減と日本の1.7%減以外は、各国とも堅調に伸びています。この香港の減少については、これまで欧州発着の玄関口の役割を果たしていた香港の機能が周辺の港に奪われている可能性があります。

 

 結果、アジア〜欧州トレードのインバランスを見ると、トレード全体の復航貨物は、往航貨物の約50%、日本発着貨物で見ると復航は、往航の約64%となっています。また、欧州トレードに対する日本発着貨物の割合は、往航約3%、復航8%程度であり、(2016年)に比べてさらにシェアが減少しており、、日本への欧州航路の直接寄港の増加は当分望めない状況です。
 参考までに、2018年4月から欧州航路が直接寄港を予定しているは、ONEが参画しているTHE ALLIANCEの週1便(FE1航路サービス)のみであり、OCEAN ALLIANCEはありません。
 また、MaerskとMSCの2Mにつても、引き続き日本と欧州は中国の寧波港をハブ港として繋ぐと表明しており、日本〜寧波間のフィーダー航路サービス【ORIGAMI 太郎】を継続する方針に変更は無さそうです。

 

 

往航:荷動き(TEU)

往航:前年比(%)

復航:荷動き(TEU)

復航:前年比(%)

1月

1,477,866

7.4

665,758

24.7

2月

941,529

▲7.5

630,545

6.5

3月

1,324,653

7.6

701,717

14.4

4月

1,303,940

2.7

653,670

2.3

5月

1,424,706

9.0

645,829

2.5

6月

1,395,806

7.6

624,473

▲2.7

7月

1,457,690

5.9

666,847

4.4

8月

1,431,964

5.3

634,343

3.4

9月

1,304,463

7.3

596,548

▲1.4

10月

1,176,938

▲1.5

656,241

▲2.1

11月

1,179,628

0.3

678,784

8.2

12月

1,398,592

2.3

689,193

5.1

合計

15,817,775

4.1

7,843,948

5.1

 

 

 

 

 

 


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