コンテナ船 物流 海運 港湾 MOL KLINE NYK EVERGREEN WANHAI OOCL

国際物流事業者要覧(2017年版)

価格:3,024円
(2017/12/14 06:03時点)
感想(0件)

2016年の日本発着コンテナ貨物取扱量

コンテナ

 

本日6月30日(金)国土交通省から、2016年における日本全国のコンテナ貨物取扱量の発表がありました。

 

結果、前年比2.4%増の2,168万TEUとなったようです。

 

ただし、この数字は外貿、国内、国際フィーダーの合計となっているため、純粋に国外で輸出入されたコンテナ貨物取扱量よりも多く出ています。

 

国土交通省としても、現在進めている国際戦略港湾の成果としてほっと胸をなでおろしているのではないでしょうか?

 

私が気になる数字としては外貿コンテナ貨物の取扱量ですが、前年比1.6%増の1,756万TEUで、うち輸出は1.5%増の876.4万TEU輸入は1.7%増の879.5万TEUだということで、輸出入とも微増となっています。

 

国がコンテナ貨物取扱量のランキングを発表していますが、それによると、

 

第1位 東京港 473.5万TEU

 

第2位 神戸港 280万TEU

 

第3位 横浜港 278万TEU

 

第4位 名古屋港 266万TEU

 

第5位 大阪港 221.6万TEU

 

以下、博多港96.6万TEU、那覇港54万TEU、清水港51.73万TEU、北九州港も51.73万TEU、さらに苫小牧港が31.7万TEU、以下に広島港、仙台塩釜港、新潟港、四日市港が20万TEU台となっています。

 

那覇港が7位に入ってくることは意外だと思われますが、内貿コンテナ貨物が数多く含まれていますので、コンテナ貨物取扱量を大きく押し上げています。

 

今回の順位では、神戸港が横浜港を抜いて2位に変わったことが一番大きいトピックでしょうか。

 

コンテナ貨物取扱量港別ランキング(国土交通省HP)

 

コンテナ貨物取扱量一覧(国土交通省HP)

 

日本におけるコンテナ貨物取扱量の経年変化(国土交通省HP)

 

最後の日本におけるコンテナ貨物取扱量の経年変化を見ていただくと判りますが、今後、どんなに頑張ったとしても日本国内の外貿コンテナ貨物量は全体で1,800万TEU程度が限度かと思われます。

 

ちなみに、海外港湾のコンテナ貨物取扱量はというと、2015年のデータですが(桁が違うので注意)、

 

1位 上海港      約3,700万TEU

 

2位 シンガポール港 約3,100万TEU

 

3位 深セン港(中国) 約2,400万TEU

 

4位 寧波港(中国) 約2,060万TEU

 

5位 香港       約2,010万TEU

 

となっています。これらは、港単独で日本全体の貨物量を上回る貨物量を取り扱っていますので、日本の5大港と言われる大港湾でもいかにコンテナ港湾の貨物の取り扱いが少ないかお判りになると思います。ちなみに、日本でランクインするのは東京港で第29位となっています。

 

そう考えると、欧州航路や北米航路などの基幹航路を運航する船社が、日本の港をスキップするのもうなずけるのではないでしょうか。

 

現在、国が主導して、国際戦略港湾の政策に取り組んでいますが、この事実を国を始め港湾関係者がしっかり認識していないと、今後の港湾政策のかじ取りを誤ることになると思われますが如何でしょうか。

 

 

 

 

 


【2017年】アジア〜欧州トレード概要【速報版】

欧州 アジア コンテナ貨物取扱量 TEU  【2017年】アジア〜北米トレード概要【速報版】の記事はこちら 2017年のアジア〜欧州間のコンテナ貨物取扱量も発表されました。往航は、17年の累計で1581.8万TEUと前期比4.1%増で過去最高を記録しました。また、復航についても、784.4万TEUで前期比5.1%増となり過去最高を記録するな...

≫続きを読む

【2017年】アジア〜北米トレード概要【速報版】

北米 アジア コンテナ貨物取扱量 TEU   【2017年】アジア〜欧州トレード概要【速報版】の記事はこちら 2017年のアジア〜北米間のコンテナ貨物取扱量が発表されました。往航は、17年の累計で1642.2万TEUと4年連続で過去最高を更新しました。2月と12月を除く全月で前年を上回るなど、年間を通じて安定した荷動きを維持しました。 国別...

≫続きを読む

【2017年】大型コンテナ船就航状況まとめ

MOL TRUTH (PENMI様提供) オランダの海運コンサルタントDynamarが毎週公表しているDynaLinersによると、2018年1月1日現在の10,000TEU型以上の大型コンテナ船は451隻、さらに2020年までには、さらに129隻の追加となるようです。一般的に、10,000TEU型を超えるコンテナ船を...

≫続きを読む

【2017年】世界のコンテナ取扱量TOP10

shanghai container terminal 【参考】 2016年世界のコンテナ港ランキング50 世界のコンテナ取扱量上位10港の2017年実績が出そろったようです。オランダ・ロッテルダム港が11位に後退した12年以降、6年連続で上位10港の顔ぶれは変わっておらず、昨年は順位変動もありません。上位10港の取扱量の合計は、世界全体の海上コンテナ荷...

≫続きを読む

主要コンテナ船社の運航船ランキング(2017年末)

Maersk MSC CMA-CGM  フランスの調査会社Alpherlinerがまとめている主要コンテナ船社の運航船ランキングをご紹介します。正式には2017年12月24日時点ですが、概ね2017年末の数字として大丈夫だと思います。 この表での注意点は、Maersk(デンマーク)にはハンブルグスード(ドイツ)の数字が、CMA-CGM(...

≫続きを読む

上海港4,000万TEU突破へ

上海港  2017年に入っても世界的な経済の好調に乗って上海港の快進撃は止まりません。2016年では年間3,713万TEUを取り扱っていますが、今年(2017年)は、4,000万TEUを突破するのはほぼ確実な情勢です。ちなみに日本の2016年のコンテナ取扱量は、約1,700万TEUとなっており約2.3倍の量...

≫続きを読む

2016年世界のコンテナ港ベスト50

上海港 今回は、英国のLloyd's Listがまとめた2016年のコンテナ港湾ランキング50位をご紹介します。ランキング1位は前年と変更なく、3,713万TEUを取り扱った中国の上海港です。以下、シンガポール、深センと続きますが、トップ10で見ると、中国勢の強さは変わらず、10港中7港がランクインしていま...

≫続きを読む

2016年外国船社の業績

CONTAINER 昨日、主要な外国船社の業績が揃って発表されました。2016年通期ではWANHAI LINES社を除いて、どこも赤字だそうです。邦船3社も含め、アライアンスを結成し北米や欧州に配船していた船社は全て業績が悪化という結果となりました。2016年 主要外国船社の業績昨年の春、ある船社の担当者が嘆いていまし...

≫続きを読む

2016年の日本発着コンテナ貨物取扱量

CONTAINER 本日6月30日(金)国土交通省から、2016年における日本全国のコンテナ貨物取扱量の発表がありました。結果、前年比2.4%増の2,168万TEUとなったようです。ただし、この数字は外貿、国内、国際フィーダーの合計となっているため、純粋に国外で輸出入されたコンテナ貨物取扱量よりも多く出ています。国土交...

≫続きを読む

2016年のコンテナ貨物の動きA

CONTAINER 続いて、アジア域内及び日中航路のコンテナ貨物量です。(日中間のコンテナ貨物量はトンであることに注意。)まず、アジア域内でのコンテナ貨物量は約1,350万TEUで、前年比で見ると減少していますが、貨物の発生地、消費地として依然として大きな地位を持っています。次に日本→アジアですが、約150万TEUで前...

≫続きを読む

2016年のコンテナ貨物の動き@

CONTAINER この時期になると、2016年(暦年)の様々なコンテナ貨物取扱量が各機関から発表されてきます。今回はアジア(日本)〜米国間とアジア(日本)〜欧州間のコンテナ貨物取扱量のご紹介です。日本海事センターがまとめた統計によると、2016年のアジア18ヵ国→米国への往航は約1,600万TEU、復航は約700万T...

≫続きを読む