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【2018年】世界のコンテナ貨物取扱量(1月〜9月)

2018年の1月から9月までの、上位10位までのコンテナ貨物取扱量が発表されました。1年の3/4が経過して、全体の傾向も見えてきた状況です。
世界のコンテナ取扱量上位10港の今年1〜9月実績は前年同期比2.5%増となった。上半期時点では5%増となっていたが、伸び率が鈍化した。また、香港のみが前年実績割れとなっていたが、ドバイが第3四半期(7〜9月)は振るわず、1〜9月累計では減少に転じた。ただ、上位10港の顔ぶれは変わらず、順位変動も上半期から変化はなかった。
各国政府や港湾当局などが公表するデータを基に本紙が作成した上位10港の実績は表のとおり。1位の上海は、1〜9月ベースで初めて3000万TEUを突破。昨年は4000万TEU超えで過去最高を記録したが、今年も4000万TEUを上回る可能性が高い。
2位のシンガポールは上位10港で唯一の2桁増となった。今年は毎月、前年実績を上回っている。寧波は深?を上回り、3位に浮上している。深センは0.8%増と微増にとどまり、同じ華南地区の香港は5.6%減とマイナスになった。香港は2月以降、8カ月連続で減少しており、特に9月は16.2%減と大きく落ち込んでいる。一方で広州は7.5%増と伸びた。
釜山は4.6%増となり、5位に浮上。堅調に推移している。通年では2150万TEUを目指している。輸出入貨物は0.2%減と落ち込んだが、主力のトランシップ貨物が10.5%増と伸びた。
青島と天津は5%前後の増加となった。ドバイは上期時点まで前年実績を上回っていたが、第3四半期は6.7%減と減少したことで、1〜9月でもマイナスとなった。
17年通年で11位だったロッテルダムは5.7%増の1078万TEUと堅調に伸びたが、10位のドバイとは依然として50万TEU以上の差がある。そのため、通年ではトップ10の顔ぶれは変わらない見通しだ。北米港湾は、ロサンゼルスが1.8%減の677万TEUと落ち込む一方、ロングビーチは8.2%増の602万TEUと増加した。(2018年11月8日付け 日刊カーゴより)
2018年の後半に入り、上位10港のコンテナ貨物取扱量の伸びが鈍化していますが、それは、世界的な傾向として、上位10港に入っていない港湾でも顕在化しています。 四日市港でも1月〜8月のコンテナ取扱量が発表されていますが、年初に比べて伸びが鈍化しているのが確認できます。
しかし、中国の上海港は、2017年に続き4,000万TEUを突破する見通しなど、中国を始めとしたアジア各港湾での伸びは相変わらずです。
今回の発表で気になるのは、香港の取扱量の減少ですが、華南地域の輸出入貨物が、香港から深センなど近隣の港湾にシフトしていることや、香港の南に位置するベトナムのハイフォン港などが整備され、直接母船が寄港することが可能となったからではないかと考えられます。
2018年もあと3か月。大きな変動はないかと思いますが、今後も各港のコンテナ貨物取扱量について注視していきたいと思います。
参考までに、2018年1月〜6月までの状況を取り上げた記事です。
2016年、2017年の世界のコンテナ貨物取扱量です。
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