【送料無料】 世界のコンテナ輸送と就航状況 2017年版 / 日本郵船調査グループ 【本】 価格:10,260円 |
流木、大量に漂着(平成30年7月豪雨)
平成30年6月28日から7月8日までの長期間、西日本を中心とした断続的な豪雨により各地で大きな人的被害、物的被害が出ています。まずは、この度の災害によりお亡くなりになった方へお悔やみ申し上げます。また、現在、必死に生活を再建させるため奮闘されている被災者や復旧作業に当たっている皆様には本当に頭が下がります。私も、自分の出来ることから支援をさせていただきたいと思っています。
今回の豪雨により広島県や岡山県を中心に大きな被害が出ていますが、四日市港でも時間差で大きな影響が出ています。今回は、その事について触れたいと思います。
四日市港のある三重県では、今回の豪雨の直接的な影響はありませんでしたが、7月6日頃から厄介なものが四日市港に続々と流れ込んできました。それは、流木を中心とした大量のごみです。四日市港は、伊勢湾の北西側に位置し、その北側には木曽三川(長良川、揖斐川、木曽川)が伊勢湾に流れ込んでいます。広島県や岡山県の大きな災害に隠れて大きく報道されていませんが、その上流部に位置する岐阜県にも大雨を降らせました。
その影響により各所で土砂崩れなどが発生、大量の流木が河川から伊勢湾に流れ込み、四日市港に漂着したものです。ほんの一部ですがご紹介します。
漂流物には、流木を始め、古タイヤ、ロープ、ビニール袋、プラスチックケース、サッカーボールなどあらゆるごみが含まれています。
四日市港では、通常1年で約700トンの流木などのごみを回収していますが、今回の豪雨により回収したごみの量は、現時点で既に2,200トンと7年分の量となっています。
景観もさることながら、こうしたごみは大きな影響を港に与えます。特に小型船では、流木やタイヤ、ロープなどによりプロペラや船体を損傷させる可能性があります。また、通常の船はエンジンを冷却するため船外から海水を取り入れていますが、そうした取り入れ口(シーチェスト)にごみが目詰まりすると、エンジンが十分に冷却出来なくなります。
四日市港でも、小型船を中心に出港、出漁を見合わせるなどの影響が出ましたが、幸いなことに外航大型船には影響は出ていません。
四日市港の関係者が必死で除去作業を行っており、峠は超えたと考えられますが、それでも、まだ、回収できていないごみが、護岸や海岸に漂着しています。今後は、地道な回収作業に移行すると思いますが、海というのは川を通じて山に通じているということがよく判ります。
参考に気象庁のHPに岐阜県の降雨状況(速報)について解説したものがありますのでご紹介します。(PDFです。)