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【第6報】ヒアリ騒動を考える【北九州港、清水港その他】
【第5報】ヒアリ騒動を考えるで報告してから2か月弱経過しました。5月に神戸港で見つかったヒアリの事件以降、環境省は、貿易を行っている国内の主要港湾55港について、定期的にヒアリなどがいないか調査を行っていますが、8月だけに限っても、愛知県弥富市、岡山県倉敷市、埼玉県狭山市、広島県広島市、静岡県静岡市の5か所で発見されています。
環境省では、9月に入ってから再度、ヒアリ調査が行われました。四日市港については、その調査でも発見されていませんが、他港では新たに見つかったようで、複数の報道がありました。
環境省は20日、岡山県笠岡市で特定外来生物「ヒアリ」が確認されたと発表した。厦門港から神戸港へ海上輸送され、15日に岡山県に陸送されたコンテナの積荷から発見された。発見された個体は既に殺虫処分しており、確認地点周辺ではベイト剤(殺虫餌)とトラップを設置している。(2017年9月21日付け 日刊カーゴより)
北九州市港湾空港局は20日、太刀浦第1コンテナヤード周辺で特定外来生物「ヒアリ」7匹が確認されたと発表した。同港では環境省とともにヒアリの生息調査を行っており、7日に粘着トラップを設置。14日に回収し、調査した結果、ヒアリらしきアリが7匹発見された。15日にヒアリと確認された。(2017年9月21日付け 日刊カーゴより)
環境省は20日、静岡県榛原郡吉田町で特定外来生物「アカカミアリ」の死骸1個体が発見されたと発表した。フィリピン・マニラ港から清水港に海上輸送され、榛原郡吉田町に陸送された貨物の中から見つかった。確認個体は発見時に既に死んでおり、生きたアリは確認されていない。(2017年9月21日付け 日刊カーゴより)
こうなると、様々な方面からヒアリやオオカミアリが侵入してきていることが判ります。たまたまその方面から来たコンテナに住んでいたのか、その方面で侵入してきたのか誰も判らない状況です。
環境省ではヒアリに関する相談を受け付ける専用ダイヤルを設けて、不必要に恐れないように呼び掛けています。また、併せて似ている在来種のアリがいるので間違って駆除しないように呼び掛けています。
このヒアリ騒動はどのように終着するのでしょうか?全く先が読めない状況です。